2011年6月8日水曜日

新しいglibcとVMware Server 2 の相性問題

 CentOS5.5へのVMware Server 2.0.2インストール

PBLApache VCLを用いたプライベートクラウド環境の構築を行っている.その際,CentOS5.5VMware Server2.0.2をインストールする機会があった.VMwareServerが参照するglibcというソフトウェアのバージョンが新しすぎると,相性の関係でVMware Serverがクラッシュするという問題に遭遇した.具体的には,起動しているVMware Server関連のすべてのデーモンが落ち,起動している仮想マシンも使えなくなる.PBLで使用したマシンにはバージョン2.5-58がインストールされていた.Webで調査する限りだと,2.5.-42以上で同様の問題が発生しているようである(http://www.natzworks.com/digital/entries/2009/000237.html).このページではglibcのダウングレードを行って問題を解決していたが,VMware Serverのみ参照するglibcを古いものにすることによってより簡潔に対応できる.今回は以下のように対応した:
1.       古いglibcをダウンロード(@CentOS5.5 i386)
#wget ftp://ftp.sunet.se/pub/Linux/distributions/scientific/53/i386/updates/fastbugs/glibc-2.5-34.el5_3.1.i686.rpm
2.       rpmファイルからsoファイル抽出
#cp glibc-2.5-34.el5_3.1.i686.rpm /tmp/vmwarelibc/ 
#cd /tmp/vmwarelibc 
# rpm2cpio glibc-2.5-34.el5_3.1.i686.rpm | cpio –ivd
3.       VMware Server をインストール
4.       一旦VMware Server を終了し,古いglibcへの参照を設定する
5.       /usr/sbin/vmware-hostdを書き換える;下から二行目に以下を追記:
export LD_LIBRARY_PATH=/usr/lib/vmware/lib/libc.so.6:$LD_LIBRARY_PATH
6.       VMware Server 再起動


これでクラッシュを回避できる.


0 件のコメント:

コメントを投稿