前回に続き,pyramidのインストールおよび簡単なhelloworldプログラムの実行までを紹介したいと思います.基本的にWindowsでも可能ですが,自身の環境が基となっているのでCentOS向けの内容です.
インストール
それでは早速pyramidのインストールとhelloworldの表示まで進めていきます.今回使用した環境は以下のような構成です:
OS : CentOS5.7
CPU : Intel(R) Core(TM)2 Duo CPU @ 2.40GHz
Mem : 512MB
Disk : 20GB
必要なパッケージをインストールします.ここで,CentOS5.7の場合だと標準のyumリポジトリではPython2.4が最新です.pyramidはPython26を想定していますのでEPELリポジトリを追加します.
Python2.6をインストールします.
# yum install python26 python26-devel --enablerepo=epel以降,python26を基本コマンドとして使用していきます.
さて,pyramidのインストールにはeasy_installを使用します(Rubyのgemにあたる仕組みです).これを使えるようにするためにはez_setup.pyというファイルを利用してeasy_installを取り込みます.
#python26 ez_setup.py
あとはpyramidをインストールするのみです.
#easy_install-2.6 pyramidいろいろなパッケージが自動ダウンロードされると思います.すべて pyramidを構成する依存パッケージです.
これで,pyramidを使用してwebアプリケーションを作成する準備ができました.
Hello World
公式のドキュメントによれば,最も単純なpyramidアプリケーションの記述は以下です:
この記述をhelloworld.pyとして保存します.あとは,ウェブ用などの一般ユーザにて,
$ python helloworld.pyという状況になればOKです.ブラウザに以下のURLを打ち込みます.
serving on 0.0.0.0:8080 view at http://127.0.0.1:8080
http://127.0.0.1:8080/hello/hogehogehogehogeというメッセージが表示されているウェブ画面が確認できれば完成です.
PyramidフレームワークでPython+WSGIのWebアプリ(3)MVCに則ったサンプル(BankAccount)